バイオエンジニアリング部門では、機械工学におけるバイオ部門の発展と、役割の 多様化に鑑み、部門の看板の一つであるキーワード集の見直しを行うこととなりまし た。この見直しに対し、技術委員会がそのまとめ役にあたり、本年4月より主として 識者の方々へアンケート形式でご意見を伺う形で検討を進めて来ました。 さて、現行キーワードは、御承知のように以下の通りです。 生体工学、生体力学、バイオメカニクス、バイオメカニズム、生体材料、バイオア テリアル、医用材料、バイオトライボロジー、生体計測、バイオミメティクス、医用 工学、医療器械、人工臓器、リハビリテーション、福祉工学、ライフサイエンス、バ イオテクノロジー、生物工学、バイオリアリアクター、スポーツ工学、遺伝子工学、 健康工学(22語) この現行リストに対し、同じ意味の英語表現と日本語表現が混在していること、ま た、例えば生体組織、細胞、分子レベルのバイオ研究など今最もホットな生体工学研 究分野のキーワードが含まれたいなどを含む多くの議論がなされて来ました。おおよ そ半年にわたる討議の結果、現時点でのキーワード案は以下のようになっています。 生体工学(バイオエンジニアリング)、生体力学(バイオメカニクス)、バイオメ カニズム、バイオトライボロジー、バイオレオロジー、計算バイオメカニクス、生体 材料、生体組織、細胞工学、分子生体工学、医用工学、生体システム、生体制御、生 体計測、生体情報、生体センサー、バイオロボティクス、バイオロコモーション、人 工生命、環境適応、生物工学、バイオテクノロジー、バイオプロセス、バイオミメ ティクス、遺伝子工学、生物環境、医用工学、医療機械、人工臓器、医用ロボット、 リハビリテーション工学、医用画像、医用情報処理、人間工学、ライフサイエンス、 健康工学、スポーツ工学、スポーツバイオメカニクス、ヒューマンインターフェイ ス、感性工学、バーチャルリアリティー、人間環境工学。 当初、この部門報 (No..23)の締め切りまでは結論が出ていると予測していました が、今まだ議論中です。このキーワードの選択は、今後の日本機械学会バイオエンジ ニアリング部門の期待/発展の方向、さらに突き詰めれば生体工学を定義するもので もあり、少し議論が長引いても粘り強く少しでもよい結論にたどり着ければと考えま す。これまで、ある限られた範囲の方々にしかご相談ができませんでしたが、この部 門報を読まれた方々のから広くご意見が賜われば大変幸いです。ご意見は、三重大学 工学部機械工学科:徳田正孝(FAX:0592-31-9663)まで。皆様のご理解/ご協力を、 重ねてお願い申し上げます。 技術委員長 徳田 正孝 同委員会幹事 八木 一夫
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