6.7 『生命環境と流れに関する』研究分科会

					主査:松崎 雄嗣(名古屋大学)
					幹事:谷下 一夫(慶應義塾大学)

 生体は分子細胞レベルの現象が統合されてある特定な幹事:マクロの機能を
生み出している。即ち様々なレベルの環境の条件変化に適応して、ある適切な
生体活動を行っている。このような生体・生命活動を維持するために。生体内
外の流れが重要な役割を果たしており、研究分科会で集中的な議論を行う必要
があるとの観点から分科会を設置した。平成7年度では3回の分科会(名古屋、
大阪、東京の3カ所)、平成8年度では大阪にて1回の分科会を開催し、合計
20件の研究発表があった。研究発表の後、極めて活発な討論がなされた。発
表内容は模擬血液の流れ、フレキシブル管内の流れ、培養内皮細胞まわりの流
れ環境、生体管内流れにおける剥離点、コラプシブルチューブ内の拍動流に伴
う自励振動、脳前交通動脈回りの流れ構造、走査型プローブ顕微鏡による細胞
の形態観察、心筋虚血メカニズム、昆虫の呼吸特性、狭窄部を通る血流に及ぼ
す非ニュートン性の影響、人工心臓用磁気支持遠心ポンプの研究開発、血圧計
測法の諸問題など多岐に渡っている。今後さらに分科会を続行させ、分科会で
の討論から生命環境における流れの新しい捉え方のコンセプトを出せればと考
えている。尚、ご関心のある方は是非分科会で積極的に発表をして頂きたいの
で、名古屋大学の松崎主査または慶應大学谷下幹事までご連絡頂きたい。

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