6.5 『生体機能の解明とその応用に関する』
    研究会

			       主査 田中 英一(名古屋大学工学研究科)
			       幹事 山田  宏(名古屋大学工学研究科)

 平成7年度には2回研究会を開催いたしました.まず,4月24日に豊田中
央研究所にて第11回研究会を,11月14日に名古屋大学にて第12回研究
会を開催しました.第11回研究会の詳細は既に部門報No.20でご紹介しまし
たので,第12回研究会の詳細を報告させていただきます.

 第12回は当研究会に関心をお持ちの4人の方々に次のような内容でお話し
頂きました.
1.「骨・軟骨形成 −その基礎と臨床−」
 名古屋大学 医学部 整形外科学講座 教授 岩田 久氏
2.「労働衛生学分野におけるバイオメカニクスの考え方」
 名古屋大学 医学部 衛生学講座 講師 小野雄一郎 氏
3.「速度制御機能を有する装具の研究開発」
 名古屋市総合リハビリテーションセンター企画研究室 佐中 孝二 氏
4.「声帯振動モデルによる音声の生成」
 名古屋大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 講師 池田 忠繁 氏

 岩田先生にはバイオメカニクス分野で骨のリモデリングに関心がもたれてい
る中,医学的側面から骨形成因子に関するお話をお伺いすることができました.
小野先生には労働環境や作業方法の改善のためのバイオメカニクス的側面から
の取り組みをご紹介頂きました.佐中先生には人間としての権利の回復を意味
するリハビリテーションと現在開発中の装具に関するお話をいただけました.
池田先生には流体力学理論と数値計算技術を駆使した声帯の音声生成のメカニ
ズムをご紹介頂きました.
 参加いただいた方々には,広範な分野の中のそれぞれの研究に興味を持って
いただけ,活発に意見や情報の交換を行うことができました.
 平成8年度には年2回研究会を開催する予定です.1回目は7月頃に,2回
目は2月頃に会を開きたいと考えております.

All Rights Reserved, Copyright (C) 1996, The Japan Society of Mechanical Engineers. Bioengineering Division

目次へ