主査 赤松映明(京都大学工学部) 幹事 池内 健(京都大学生体医療工学研究センター) バイオメカニクスの分野で新たな実験手法および解析手法を採用して生体軟 組織,硬組織の構造,運動,病変発生メカニズムの解明が試みられています. そこで,大阪工業大学の仲町英治・橋本成広先生のオーガナイズにより,第9 回研究会を1996年3月28日京都大学生体医療工学研究センターにおいて 開催しました.テーマは「バイオメカニクス研究(実験手法と解析手法の新し い展開)」でしたが,参加者は40名を超え,熱心な議論が繰り広げられまし た.当日のプログラムは次の通りです. 1.動脈硬化の発症・進展の局在化と血流 講師 川崎医科大学 辻岡 克彦 2.骨粗鬆症動物実験モデルの開発と予防薬の評価 講師 摂南大学薬学部 小井田 雅夫 3.レーザと生体組織の相互作用についての最近の話題 (コラーゲン膜へのフォトラベリングと細胞内色素のフォトブリーチング) 講師 (株)自由電子レーザ研究所超分子工学研究 部 粟津 邦男 4.生体分子構造と動的機能に関する力学解析と原子間力顕微鏡観察 講師 大阪工業大学機械工学科 仲町英治 下津宏之 研究会後のビアパーティーにおいて,講演内容その他に関する議論が活発に行 われました. なお次回は「介護機器とリハビリテーション」をテーマとする第10回研究 会を6月22日(土)午後に京都大学生体医療工学研究センターで開催する予 定です.