九州大学工学部 村上輝夫 平成7年5月21日から27日(26〜27日は五台山でWu-tai Satellite Meeting) にわたり、中国の太原市において、太原工業大学学長で中国バイオメカニクス 学会会長のGui-tong Yang教授のお世話により、第4回中国−日本−米国−シ ンガポール バイオメカニクス会議が開催された。わが国からは、林紘三郎大 阪大学教授を代表者として、25名が参加したが、松崎雄嗣部門長をはじめ当部 門関係者が多数であった。米国からはY.C.Fung名誉会長、Savio L-Y Woo代表 ら29名と多数のご婦人方、シンガポールからは今回が初めてのことも有り James C..H. Goh代表と1名の参加があった。地元中国からは、発表者43名を 含めて多数の参加があったが、従来通り比較的小規模の会議であり、参加者相 互の密接な交流も可能であった。全員(写真参照)が古くは迎賓館として使用 されていたJinci Hotelに泊まり込むということもあり、著名なバイオメカニ クス研究者の方々とも膝を交えて(中国式丸食卓を囲んで)討論する機会も多々 あった。著名な研究者によるPlenary LectureとTutorial Lectureを要所に配 し、口述講演は、テーマ毎に適宜アレンジされていた。ポスター発表では、小 グループ討論と同時討論が設定されたが、ビデオ持込みの発表は一目瞭然であ り、今後有力な発表手段となろう。 本会議の詳細は、Proc. 4th China-Japan-USA-Singapore Conference on Biomechanics として International Academic Publishers (Beijing, China)により出版されて いるので参照いただきたい。次回は、1998年8月のThe Third World Congress of Biomechanics(札幌)に引き続いて、仙台市において東北大学の阿部博之教授 のお世話で開催される予定である。 中国の若手研究者が増えてきつつあるこ とや、米国やシンガポールで中国系の研究者が活躍している現状を実感した会 議であった。同席したシンガポール大学のDr. Seah Kar Heng は、来日経験が 無いとのことであったが日本語が非常に達者であり、当部門報への寄稿を依頼 したところ帰国後にE-mail(ローマ字)で記事を送っていただいた。次の欄を ご覧下さい。