一般社団法人日本機械学会
イノベーションセンター 研究協力事業委員会所属分科会

RC263


 
1. 分科会名称

 『複雑流動現象の解析技術とその実用化に関する研究分科会』

2. 主査名  川野 聡恭 (大阪大学
3. 設置期間  2014年4月〜2016年3月(2年間)
4. 活動目的・内容

 
 
複雑な流動の発生は、主に、Navier-Stokes方程式の非線形性、界面流動における移動境界、多相流の相間干渉、熱移動と相変化、各種流体機械における複雑な加工形状・作動原理等に起因している。また、より小さなスケールでは分子間力や静電気力が、より大きなスケールではコリオリ力や重力の効果が顕著になり、生化学や気象・海洋における流動現象はさらに複雑さと多様性を増してくる。これらは、物理学的興味が尽きないばかりか、環境・エネルギー、臨床応用や予防医学、大規模プラントの安全技術等、社会の重要問題に深く関係している。複雑流動の本質的解明とその応用技術化への第一歩は現象を正しく捉えることにある。そのためには、粒子画像流速計測法(PIV)、レーザ誘起蛍光計測法(LIF)、感圧塗料計測法(PSP)等の最先端計測技術や、物理原則に基づいた高度モデリング技法、そして、高速・高精度かつ効率的な数値解法の開発が必要不可欠である。
本分科会では、これまでの先端熱流体計測技術の高度化、計算科学との連携、産業界での問題解決や実用展開、新たな計測原理の考案や技術開発に関する活動を継続・発展させるとともに、熱流体工学を主軸とした異分野融合による、マルチスケール・マルチフィジクスへの展開と新規応用開拓の可能性についても検討を行う。

5. 期待される研究成果 
 本研究分科会では、複雑多様化した熱流体問題の根本的な解決に必要不可欠な先端熱流体計測・予測技術に関して、企業委員による問題提起と研究者委員の調査・研究・開発および全委員による討論を継続的に行う。また、境界領域分野に関わる企業関係者・研究者との交流を活発化させることにより、熱流体解析・モデリング・予測技術のさらなる高度化、実用化につながる基礎原理の発見等への貢献が期待される。本研究分科会の成果は、環境エネルギー、医療応用や大規模プラントの安全技術等、人類が直面する喫緊の重要問題の解決と熱流体工学のさらなる発展に大いに寄与するものと考えられる。
6. 参加負担金  30万円(年間)×2年 
7. 問合せ先


 川野 聡恭 大阪大学大学院基礎工学研究科,教授
  (主査)  TEL: 06-6850-6175, FAX: 06-6850-6175, e-mail: kawano@me.es.osaka-u.ac.jp
        住所: 〒560-8531 豊中市待兼山町1-31


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