社団法人日本機械学会
イノベーションセンター 研究協力事業委員会所属分科会

RC246


 
1. 分科会名称

 『熱流体計測・解析手法の標準化・応用の推進に関する研究分科会』

2. 主査名  平原裕行 (埼玉大学)
3. 設置期間  2010年4月〜2012年3月(2年間)
4. 活動目的・内容

 
 近年の科学・工業技術の高度化、多様化、複合化に伴い,熱流体計測の研究対象,および機器開発の対象は,急速にその領域が広がっている.それに対応した計測機器の性能,精度の向上に加え、多機能なセンシング材料の開発によって,新たな計測手法が考案され提示されてきた.これらの計測手法や解析手法は,個々の研究者の努力により推進され学会・会議等において議論され,検証が行われてきた.これらの先端技術を産業界・工業技術の分野での利用にいち早く持ち込み、使用を可能として、かつ、その信頼性を高めるには,専門的集団によって積極的に技術を取り込み組織的な評価と修正・改善を図り,その応用手法を確立することが必須である.本研究分科会は,これらの目的を見据えてこれまでに培われてきた計測技術、および将来発展するであろうと期待される計測技術も含めた、熱流体計測・解析手法の標準化と応用を推進して、開発・設計に生かすために設置するものである.熱流体分野では,近年,粒子画像速度計測法(PIV)やレーザー誘起蛍光法(LIF),超音波画像計測法,感圧塗料圧力計測法(PSP),感温液晶,光学計測法など多くの計測手法が開発されてきた.これらの技術に関連した研究者,開発者,技術者が一同に会してそれぞれの立場から手法と結果を評価し,その成果を目に見える結果として残し,広く社会で利用されるべく技術の推進をはかることを目的としている.

5. 期待される研究成果 
 個人的研究からスタートした計測・解析技術は,公の会議や学会集会を通じて研究者間に広まり,評価を受けつつ発展し,やがては計測システムとして全体に認知されるに至る.本分科会では,このような個人レベルでの計測技術から発展して,実用に供し,共通の評価基準を得られるように工学的・工業的に計測技術を集約していくことを目指す.本分科会で得られる研究成果は,現存技術の整理と熱流体工学の将来の発展に大きく寄与するものと考えられる.このような中で、熱流体に計測に関する研究者、技術者が一堂に会して、計測の解析手法の整備・評価、ノウハウ、問題とすべき点、基準とすべき評価手法、信頼性、不確かさの評価、将来への発展性、などについて討議し、意見を集約し共通認識を高めて、それらを目に見える形として整理していく予定である。

6. 参加負担金  30万円(年間)×2年 
7. 問合せ先


 平原裕行 埼玉大学・理工学研究科 人間支援・生産科学部門
  (主査)  TEL: 048-858-3446, FAX: 048-858-3711, e-mail: hhira@mail.saitama-u.ac.jp

 飯田明由 豊橋技術科学大学 機械システム工学系
  (幹事)   TEL: 0532-44-6680, FAX: 0532-44-6661, e-mail: iida@mech.tut.ac.jp

 石川仁   東京理科大学 工学部 機械工学科
  (幹事)  TEL: 03-5228-8364, FAX: 03-5213-0977, e-mail: ishi@rs.kagu.tus.ac.jp


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