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RC215


 
1. 分科会名称   『微粒化効率向上のための噴霧操作技術に関する調査研究分科会』
2. 主査名   千田二郎(同志社大学工学部 教授)
3. 設置期間   2004年6月〜2006年5月までの2年間
4. 活動目的・内容  液体噴霧微粒子や粉体微粒子を製造する種々の噴霧操作技術は、内燃機関、燃焼器、塗 装、製薬・医療、農業、化学プラント、食品工業など種々の工学分野において多数使用されている。
例えば、
・ 内燃機関や燃焼器の分野では高圧噴射技術による液体の微粒化過程が混合気生成・蒸気
   形成過程を支配するが、微粒化の限界が究明されていない。
・ 塗装の分野においても微粒化の限界が塗装品質を左右する。
・ 化学プラントや食品の分野においても各種の粉体微粒子の粒径サイズが製品の品質を左右
   する。
・ 医療用や殺虫剤用の各種噴霧器においては減圧沸騰現象による効率的な液体の微粒化や
   蒸気形成過程を利用している。
  上記のように、各種の噴霧操作技術において液体噴霧微粒子(液体金属を含む)や粉体微粒子の粒子そのものの大きさ(平均粒径とその分布)の制御がキーテク ノロジーであるが、その粒子径の限界や「微粒化効率」(噴霧器へのエネルギー投入に対する生成微粒子の品質)に関しては、これまで噴霧工学の分野では体系 的で詳細な議論が一切なされていない。そこで本調査研究分科会では、上記の各種噴霧操作技術を対象として、それぞれの応用分野の噴霧の微粒化過程における 「微粒化限界」、「微粒化効率」について体系的に調査するとともに、各分野での最適な「微粒化効率」のあり方について学問的な知見も考慮に入れて研究し、 参加企業における研究開発の一助とする。具体的な研究項目は以下のとおりである。
(1) 微粒化限界と微粒化効率に関する各分野での技術データベースの情報収集
       各工業分野で用いられる微粒化効率に関して情報収集を行うとともに、最小液滴径や噴霧
         の粒度分布特性のデータを基に微粒化限界の関する体系的なデータ ベースを作成する。
(2) 微粒化効率に関する学問的定義の構築
      上記の技術データベースを基に、各種噴霧操作技術における微粒化効率の最適な定義を
         明確化する。
(3) 微粒化限界と微粒化効率に関する体系的な基礎研究
      各種噴霧操作技術における効率的な微粒化技術の提案を行う。ここでは、圧力噴射弁、
         2流体噴射弁、各種粉体製造技術、さらには減圧沸騰噴霧技術などに 対しての微粒化
         効率の比較を行う。
5.期待される研究成果
  内燃機関、燃焼器、塗装、製薬・医療、農業、化学プラント、食品工業など種々の工学分野において使用されている各種の噴霧操作技術において、その製品の品 質を左右する、微粒化限界と微粒化効率を体系的に整理・研究することで、より効率的な噴霧製造技術の開発が期待される。
特に、これまで噴霧工学の分野で体系的な理解が得られていなかった「微粒化効率」に関して、広い工業分野で使用される噴霧技術にわたって定義し、基礎的な 研究を行えれば、今後の微粒化研究の大きな発展につながるものと思われる。   
6. 参加負担金   40万円(年間)     ×2年  
7. 問合せ先   千田二郎
 同志社大学工学部機械系学科
 〒610-0321 京田辺市多々羅都谷1−3
 TEL & FAX : 0774-65-6405
  E-mail : jsenda@mail.doshisha.ac.jp

 
 



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