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RC207


 
1. 分科会名称

ディーゼル機関のゼロエミッション化と低燃費化のための燃焼物理と燃料化学に関する研究分科会

2. 主査名

  新井 雅隆
     群馬大学工学部機械システム工学科 教授

3. 設置期間   2003年4月〜2005年3月(2年間)
4. 活動目的・内容

  ディーゼル機関は,高い熱効率により低環境負型動力システムとして高いポテンシャルを有している.今後も輸送機関の原動力として重要であり,さらに低燃費化された機関の開発が必要である.一方,微粒子やNOxの排出のように大気環境を悪化させる要因であるため,機関のゼロエミッション化が緊急の課題となっている.これまでは主として燃焼物理の考え方に基づき,基礎研究や機関の改良と新機関の開発が行われ,一定の成果を挙げてきた.しかし冒頭に挙げた目的を達成するためには燃焼物理の概念にもとづく研究開発のみでは限界があり,燃焼制御を燃料化学および後処理等の複合システムとしての側面から再検討する必要が生じてきた.
そこで本研究分科会では以下の項目に分かれた研究活動を通じて,燃焼物理と燃料化学の両側面からディーゼル機関の燃焼を解析し,新しい概念(Physicochemical Diesel Engine)を導入した燃焼方式の提案を行う.それにより燃料組成から,その分解・燃焼反応,そして後処理を含め最新の物理化学を結集した高効率ゼロエミッション機関を目指す.
(1) 燃料の合成と機関内での熱分解過程の解明
(2) 着火および燃焼の化学反応の解明
(3) 着火および燃焼の燃焼物理に関する支配因子の解明
(4) 微粒子やNOxの生成と消滅に関する燃焼化学の研究
(5) 排気系後処理装置における燃焼物理と燃焼化学の研究

5. 参加負担金   参加負担金 50万円(年間)     ×2年  
6. 問合せ先

  主査 新井雅隆
  群馬県桐生市天神町1−5−1
  群馬大学工学部機械システム工学科エネルギ−システム第3研究室
  Tel. 0277-30-1522 / 1524  Fax. 0277-30-1521
  E-mail;  arai@me.gunma-u.ac.jp

  幹事 鈴木央一
  東京都調布市深大寺東町7-42-27
  独立行政法人 交通安全環境研究所
  Tel. 0422-41-3220
  E-mail; suzuki@ntsel.go.jp


 
 



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