日本機械学会2007年度年次大会 関西支部企画 市民フォーラム

技術者の地位の向上を目指して


若者の理科離れが進み,大学の工学部受験者数はこの10年間で6割になりました.一方,日本の経済を支えている輸出の大半は工業製品であり,その製造は技術者が担っております.さらに,高付加価値製品の技術開発力によって日本経済を支えているのも技術者であります.しかし,官民を問わず,技術者が働きに応じて評価・処遇されているとは,決して言える状況にありません.この様に「科学・工学技術者の処遇が実態に及ばない」ことが,若者の科学・理工学離れの最大の原因であると指摘されています.この問題の解決策としては,日本の産業構造そのものを変革する必要があります.さもなければ,若者の理科離れ・工学部離れは更に進行し,産業基盤への優秀な人材の注入が滞り,産業立国としての日本は衰退していく恐れがあります.
そこで,技術者の地位・処遇の現状と向上策について,下記の要領で,多くの角度から討論し,技術者としての共通認識を得ると共に,理工系学会に加えて政財界に働きかける端緒としたいと思いますので,多数のご参加をお願いします.
なお本フォーラムは,関西支部が関西支部シニア会の協力を得て,2/17に独自開催した企画の第2回です。

日時:平成19年9月9日(日) 13:00-17:50
場所:関西大学千里山キャンパス 第2学舎5階A501教室
   大阪府吹田市山手町3丁目3番35号 TEL.06-6368-1121(大代表)
   http://www.jsme.or.jp/2007am/map/citizen.htm

題目・内容・講師
【司会】大阪大学大学院教授 武石賢一郎 氏
時間 題目 内容 講師
13:00〜
13:05
開会挨拶 機械学会関西支部
支部長 鳥越邦和
〔ダイキン工業梶l
13:05〜
13:55
基調講演@:
「何を変えるべきか
 −現実を直視して−」
若者の工学離れは,科学技術創造立国の掛け声に背を向けて,深刻化の一途を辿っている.この流れを止めるには,社会の認識自体を変えることが必要である.先ず技術者自身が認識を新たにし,そして団結して起たなければならない. 工学院大学 理事長
大橋秀雄 氏
〔元機械学会会長〕
14:00〜
14:50
基調講演A:
「人材育成,今こそ産学連携を」
イノベーション・モデルが大きく変革する中,イノベーションの直接の担い手として我が国の将来を支える研究者・技術者の育成は喫緊の課題.共通の目的の下,子供達のため,孫のために何をすべきか.今こそ大学と産業界が連携し,動きだそう. 経済産業省
産業技術環境局
大学連携推進課課長
吉澤雅隆 氏
15:00〜
15:50
特別講演:
「夢出せ!知恵出せ!元気出せ!」
日本の技術者に夢を与え,技術者が魅力ある仕事をすることによって,多くの若者は技術者を目指すであろう.そのための政策について論じる. 衆議院議員
自民党政策審議委員
小野晋也 氏
15:55〜
16:25
「大学での工学教育と社会との接点−工学的教育を考える−」 技術者の育成に工学教育の果たす役割が大きい.我が国の工学教育は社会的要求に適応していたかを考えると共に,今後の工学教育のあり方について具体的例を示しながら課題と解決を考える. 大阪大学大学院
工学研究科長
工学部長
豊田政男 氏
16:30〜
17:00
「グローバル企業における技術者の存在価値向上のための施策例」 ★ 講師の都合により講演中止 ★
(以降の企画は繰り上げ予定)
川崎重工業株式会社
取締役
吉野 隆 氏
17:10〜
17:50
全体討論 講演講師をパネラーとした総合討論会. 【コーディネータ】
京都大学大学院教授
松久 寛 氏

定 員: 200名
申込締切: 平成19年9月3日(月)
参加費: 無料
申込方法:(1)氏名,(2)所属:勤務先をご記入のうえE-mail,Faxまたは郵送にて関西支部宛お申し込みください.特に参加券は送りません.なお,定員に余裕がある場合は当日会場でも受付します.
申込先:(社)日本機械学会関西支部
      〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
      TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:jsmesoleil.ocn.ne.jp


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