No.17-20 イブニングセミナー(第204回)

自動車の自動運転
― 現在の技術開発の誤りと、あるべき展望 ―

U R L http://www.jsme.or.jp/tsd/
(技術と社会部門 企画)


開催日 2017年3月29日(水)18.00〜20.00
会 場 明治大学 理工学部 駿河台キャンパス (リバティタワー 15階1156教室)

東京都千代田区神田駿河台1-1/電話(03)3296-4545
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分

明治大学キャンパス案内図
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
趣 旨 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマおよび講師

   自動運転技術が近年,急に注目される背景として,米国,日本,EU,それぞれが国際標準を視野に熾烈な競争に突入したことが挙げられるであろう.技術面ではIT手法による技術開発が外部から持ち込まれたことが大きく寄与していると思われる。
 講師は1990年代後半に工場構内を走行する無人誘導車両を開発した.この経験も踏まえて,現在の"自動運転"と称する技術開発を見ると,あきらかに次の5つの点で誤りを犯しつつあるといわざるを得ない.
  1)自動車の安全状態を定義しないことの誤り
  2)安全確保を前提としない開発の方法論の誤り
  3)道路構造を組み込まないシステム設計の誤り
  4)トロッコ問題(当日詳述します)の泥沼に陥ろうとする倫理的誤り
  5)社会の全交通体系の中に位置づけない誤り
 自動車は社会において非常に重要なインフラの一つであり,これを真に良いものに育てていくことはすこぶる重要である.
 ゆえに,本講演の最後に今後の展望の試案を示し,議論したい.

講師:佐藤国仁(日本技術士会登録製造物責任技術相談センター代表幹事,技術士(機械部門,総合技術監理部門)


【参加費】 正員 1000円(学生員 無料) 会員外 1500円(一般学生 500円)
当日会場にて受け付けます.

【申込方法】 「No. 17-20 イブニングセミナー(第204回)申し込み」と題記し

(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,
(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,
E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.

【申込先】 日本機械学会(担当職員 秋山宗一郎)E-mail: akiyama@jsme.or.jp ,FAX (03)5360-3508

【懇親会】 駿河台キャンパス内アカデミーコモン1階の「カフェパンセ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3,000円,学生1,500円

【問合せ先】 KoPEL 小西義昭/電話 080-4092-0020 E-mail:ysk.konishi@nifty.com/
明治大学 村田良美/電話(044)934-7350 E-mail:murata@isc.meiji.ac.jp

次回予定 2017年4月26日(水)18.00-20.00 「いのちの教育に科学から迫る-シーラカンスと私を結ぶ二億のおかあさん-」(関根一昭)


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