[部門長挨拶]

92期部門長挨拶

 

部門長(第92期)高田 一

第92期部門長

高田 一


 第92期(2014年度)の技術と社会部門長を務めさせていただきます横浜国立大学の高田一でございます。副部門長の綿貫啓一先生(埼玉大学)と幹事の佐々木直栄先生(日本大学)と共に本部門の運営を行って参りますので、よろしくお願い申し上げます。
本部門は、機械工学の技術と社会との橋渡しを担う活動を行っております。機械学会の現在の部門名の中で、「技術」と「社会」という異なる部類の用語が使われているのは本部門だけであり、その二つを結びつけるため機械技術者が築き上げてきた技術を社会に浸透させ、根付かせることを目的としています。私自身も、高齢者あるいは身障者用の福祉機器を現場で使用できるよう、安全性と利便性を第一に考えて開発しております。
部門講演会では、ここ数年、技術と社会の関連を巡って:過去から未来を訪ねるというキャッチフレーズで全国各地において開催されており、ことしも愛知大学豊橋キャンパスにおいて「東海地方の産業技術と技術史」という特別セッションをはじめ、5件のOS、翌日の見学会を実施する予定です。
9月に東京電機大学で開催される年次大会にも4件のOSで37の講演発表、5件のWS、1件の市民公開講座、そしてパネル展示を企画しております。
隔年で開催している部門主催の技術と経営、技術移転の国際会議ICBTTは、2014年12月にドイツのマクデブルクで開催予定であり、第7回を迎えます。
 また、日本技術史教育学会が主催する国際会議が8月にブータンで開催される予定で、これには部門が協賛しています。
部門の活動の柱の一つである、機械遺産認定についても、2007年度からの2013年度までの認定数の合計は61件に達しており、機械学会の年次大会時にはこれまで認定された機械遺産のパネルを市民開放行事として掲示しております。
 1997年から実施しておりますイブニングセミナーは、2014年3月で170回を迎え、技術と社会との関係だけでなく、哲学、芸術、趣味など話題性のあるテーマで、日本のみならず、世界の情報も交えて、明治大学の会場をお借りして、2月を除き、毎月開催しております。
2008年から年に2回開催している技術者倫理セミナーも2014年5月で12回を迎えます。同じ年に開始いたしました新☆エネルギーコンテストも10月に開催予定され、第7回を迎えます。
部門活動は、本年度も「総務委員会」「表彰委員会」「広報委員会」「ホームページ管理運営委員会」「ロードマップ委員会」「機械遺産委員会」「イブニングセミナー実行委員会」の7つの委員会、そして、「ブルネル・スピリット研究会」「スターリングエンジンを活用した工学教育研究会」「技術教育・工学教育研究会」「エンジニアリングリスク研究会」「持続可能なエネルギー利用に関する工学教育研究会」の5つの研究会でスタートさせ、これまでどおり積極的な取り組みを展開していただきますとともに、新しい委員会、研究会の立ち上げも検討していきたいと思っております。
 このように今年度は盛りだくさんの行事が開催されますので、参加者や部門登録者を増すための広報や勧誘を皆様のご協力のもと実施していきたいと思います。



(横浜国立大学 高田 一)

 

トップページへ