熱工学部門「部門長よりたった1問のアンケート(第1回)」の結果報告 |
|
第87期熱工学部門長 京都大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 吉田 英生 sakura@hideoyoshida.com |
|
【1】アンケート依頼文 2009年12月2日 日本機械学会熱工学部門 企業等にご所属の皆様 熱工学部門長の吉田英生(京都大学)でございます。本年4月8日付けの部門長挨拶 でも書かせていただきましたように、部門の皆様、とりわけ約2/3の大多数を占めます企業等の皆様のお声を広く聞くことが、小生の願いの一つであります。 そこで、これからときどき簡単なアンケートをさせていただきたいと存じます。と申しましても、お忙しい中、アンケートに回答するなど大変面倒なことと自分自身が思いますので、たった1問(多くても2問)の瞬間回答可能アンケートといたします。恐れ入りますが、ご協力いただければ幸いです。 第1回は、部門長挨拶でもご提案しました「呼び方」に関してです。いろんなご意見があることは承知の上で、小生自身は一見表面的な些細なことながら、かといって無視できないことではないかと考えております。 インターネット上で完全に匿名で回答できるようにいたしましたので、 以下 にアクセスいただき、その後2回クリックしていただくだけでおしまいです。 締切は12月15日(火)とさせていただきます。集計結果は後ほど一般公開させていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。 【2】結果報告 ■「おおよその年齢区分」 ・シニア (166) 33% ・中堅 (246) 49% ・若手 (93) 18% ----------- ・合計(505) ■「学会の場での「先生」と「さん」の呼び分けについて」 学会の場で、学校の人に「先生」、そうでない人に「さん」、さらには学校の人どおしで「先生」と呼び合うことについて (一番近い項目をクリックし、その選択肢だけでは十分に当てはまらない、あるいは十分に表現できない場合には、下側のテキストボックスの中に文章で補足願います。) ・道理のあることと思う。 (235) 46% ・関心がない。どうでもよい。 (151) 30% ・違和感がある。やめられるものなら、やめたい、あるいはやめてほしい。 (122) 24% ----------- ・合計(508) ■「道理のあることと思う。」 と回答された方々のコメント文 ・慣習的でありあまり気にしてもしょうがないのでは。むしろ丸々(若手) ・ただし,企業人にも敬意を払ってほしい(中堅) ・道理というか、慣れてしまいました。弊社では役職はつけず、偉い方に対しても「さん」付けですが..(中堅) ・たまに、学校の人ではない人を「先生」と呼ぶケースが見受けられ、これに違和感があります。(中堅) ・学校関係者と企業の人と分けられるので、「先生」の方がいいかと(中堅) ・「先生」を「先生」と呼ぶのは日本の文化である。(中堅) ・日本社会では普通のことである。「学生が居るから先生となる」のは丁度子供が出来たら夫婦、一族含めて子供を中心にした呼称になるのと同じ。(シニア) ・教授や助教授は先生と呼んでもいいと思う(中堅) ・自分の恩師等,既知の学校の方には「先生」が適切だが,それ以外では不自然.(中堅) ・先生を"さん"と呼ぶとなると違和感があります.上記使い分けが心情的にも無理がなく,助かります.(中堅) ・自分が先生と思う人に対し,(中堅) ・時と場合によるが、敬意を表しているのではないか。あと、初対面の先生に、○○さんとは呼びにくい。(若手) ・道理があるかはわからないが,今の状況でなれているので不快ではない.急に「さん」づけにすると違和感がある(中堅) ・謙るわけではありませんが、大学の先生は「先生」のほうが呼びやすい気がします。(中堅) ・「先生」の自覚を高めてほしい.(シニア) ・学校の人かどうか識別できる点が良い。(シニア) ・先生に年齢区分無し?さんは成人対象である?(若手) ・定着しており違和感はない(中堅) ・慣行なので構わない(中堅) ・「先生」ということばは、幼稚園から始まり大学に至るまで、知識・知恵の教えを乞う立場の人が、教師という立場の人に、尊敬の意を込めて使うときに、ふさわしいと思う。教師は学校以外の場でも「先生」と呼ばれて尊敬されるべきだと思う。たとえ知的レベルが自分以下で尊敬に値しない教師であっても、教師という仕事の性格を尊ぶ意味で、「先生」と呼ばれて良い。(シニア) ・技術士会でも先生と言っている(シニア) ・違和感はそれほどありませんが、「さん」の方が年齢や立場を超えてフランクに議論し易いかなと思います。(シニア) ・自分より年齢的に上の大学人で、且つ先生と呼ばれるだけの実績を持った人物に対しては先生と呼んだ方が良いと思う。(シニア) ・社会が教育研究者に委ねた責務を自覚する事が前提(中堅) ・自然発生的な習慣であり、先生に「よいしょ」でOK(中堅) ・学校の人も色々おられるので,教授に方に先生と呼ぶのは特に違和感はないですが,若い方に先生と呼ぶのは少し抵抗があります。(中堅) ・学会等、所属の違う人たちが一堂に会す場所では立場を尊重して、学校の人は「**教授等」、そうでない人は「**部長等」と言った形での使い分けで良いのでは?しかし、学校の人通しの「先生」はひじょうに違和感がある。(シニア) ・立場的に自然に先生と出るのは仕方ないので道理のあることと回答しますが,本来なら皆さん”さん”で良いのではないかと思います。(シニア) ・大学や研究機関の方々は学究の面で知見を常々磨いておられる.企業はその応用問題に終始することが多く,磨き方には限界が出やすい.そのため,知力レベルの卓越さと磨き方の点で大学や研究機関の方々には敬意を表したいと考えています.私はこのような観点から先生と自ら進んで呼んでおります.呼称にそれなりの道理を感じている次第です.(中堅) ・学会の場では学校関係者は教職員だけでなく、学生の方も大勢いらっしゃいます。普段、学生や生徒から先生と呼ばれているいる方に対して、先生と呼びかけるのは日本語として正しいと思います。母親が自分の夫のことを子供に言うときにお父さんと呼ぶのと同じこと。先生と呼ぶからと言って、そこに必ずしも敬意がこもっているかどうかは別のことと思います。中国語ではMr.程度の意味しかありません。(中堅) ・やはり大学の先生は、先生と呼ぶのが自然です。(中堅) ・将来はともかく現状ではOKと思う(シニア) ・上記3つの回答の内容が不明。教えてもらう人を先生と呼べばよいのではないでしょうか。(シニア) ・基本的にはどのような立場であっても「さん」で良いとおもいます(中堅) ・利害関係が少ない人を指導する立場の人は先生ですね。(中堅) ・教職にある人と医者は先生と呼び・呼ばれることが日本の習慣でした。ですから企業人として、外部から見ていて違和感はありません。ただ、教職に無い私が先生と呼ばれることがあり、これは非常な違和感があります。私は技術士の資格所有者で、日本技術士会の会員ですが、日本技術士会は教職でもない会員同士が先生と呼び合う習慣が長年定着しておりました。私はこれに抵抗し、機械部会の副部会長・部会長時代徹底してさん付けで発言したところ、出だしは異端児みたいでしたが、賛同者も多かったのか、最近は先生と呼び合う習慣はなくなりました。(若手) ・長年定着しているため違和感はないし、それなりの道理はあると思うが、ベストかどうかはよくわからない。ベストな呼び方について、議論の余地はあると思う。(中堅) ■「関心がない。どうでもよい。」 と回答された方々のコメント文 ・先生と呼ぶ価値のある方ならば、好きに呼べばよい。(若手) ・相手が嫌でなければ,それで良いと思う.(若手) ・先生方からは先生と呼ぶのをやめてと言われたことがある(中堅) ・状況によりさまざま、統一する必要なし。(シニア) ・”先生”という呼称を用いることをやめようという決まりができたとしても,出身校の恩師を先生と呼ぶことをやめることはないと思う.ご本人がやめてほしい(中堅) ・「先生」の側が、どう呼ばれたいのか、に関心があります。(中堅) ・私だけかもしれませんが、「先生」と紹介された人には無意識に大学の先生というイメージを重ね合わせているようです。ひょっとしたら、「さん」と紹介されていたら、もっと自由に情報をやりとりできるのかもしれません。(シニア) ・”先生”という呼称を用いることをやめようという決まりができたとしても,出身校の恩師を”先生”と呼ぶことをやめることはないと思う.しかし,他校の方をふくめて,ご本人がやめてほしいと思われているのであれば,”先生”とお呼びすることはしないです.(年齢区分未入力) ・どちらの呼び方でも、特にこだわりもありませんし、違和感もありません。新しく参加した私にとって、先生と呼ばれている方が大学の先生であり企業にお勤めの人ではないという区別ができるので、そういう意味では便利であると思います。また、学校の人どおしでなら「先生」と呼び合うより、さん付けで呼び合うほうが、個人的には好感が持てます。個人的な余談ですが、会社内でも「部長」「課長」という肩書きよりも、できれば名字+さん付けで呼び合うほうが好ましいと思います。(中堅) ・自分が習った先生には、自然に先生と呼ぶことになるが、その他の場合は基本的にさん付けしている。また学会の場と言ってもいろいろある。シンポなどのパネラーに呼びかけるときは、大学であるか否かを問わず先生と呼んでいる。(シニア) ・医学系ほどには違和感ない(シニア) ・企業人などの「さん」付けには違和感はありません。「先生」の呼称をどのように感じられるかは、呼ばれる立場の方々の感じ方の問題と思います。企業人の立場から大学等の方々を「先生」と呼ぶのに特に違和感は感じておりませんが、これまで「先生」と呼ばれていた方々が呼称を気にされ、同じ立場で学術・技術の問題に取り組むためには同じ呼称のほうが望ましいと考えられるなら、それも良いかなと思います。(シニア) ・BtoBで「さん」、「役職」両方使用します。TPOと思います。「先生」が特別では無いと思います。(中堅) ・学校の人は、先生と呼んでほしいと感じているか調査してください。呼ばれた人の気持ちが大切と考えます。(シニア) ・閉鎖的な雰囲気を持っている方は、使用をやめたほうがいいのでは。(シニア) ・日本経済は危機的な状況にあります。 ものづくりも岐路に立たされている現状、学会・学界でもっと本質的な議論をするべき。 ?先生?と呼べるかどうかは、その方の本質で決めさせていただいています。(中堅) ・自分の学校の先生には先生をつけるが、その他の方はさん付けまたは役職で呼ぶと思います。(中堅) ・さんでいいのでないか(シニア) ・会社の場合は、社長から平社員まで、”さん”づけで呼ぶようになったところも多くなった。(シニア) ・心から尊敬できる方には、自然に「先生」とお呼びするものと思います。(シニア) ・日常的に使っている呼称を使用していると理解している。(シニア) ■「違和感がある。やめられるものなら、やめたい、あるいはやめてほしい。」 と回答された方々のコメント文 ・すべて?さん?に統一した方がよいと思います。因みに、弊社では肩書きでは呼ばず、すべて?さん?です。(シニア) ・学会はある意味同好の集まり。呼び方に差があることには違和感があります。(中堅) ・ある種の閉鎖性や特殊社会を感じます。(シニア) ・学生は先生で良いが、以外の人は「さん」が適当(シニア) ・肩書きをはずし全ての方をさん付けで良いのでは(シニア) ・習慣なので違和感はないが、ありたいのは「さん」だと思う。(シニア) ・「さん」「様」に統一してはどうですか?(シニア) ・個人的な問題である。私は全て「さん」が良いが、気を使って?先生」と呼ぶ場合がある。もちろん実際にご指導いただいた先生には「先生」とお呼びしている。(シニア) ・個人的には「先生」とは学生が「教師」に使う言葉と思う(中堅) ・企業でも役職(○○部長など)で呼ぶ習慣が無くなりつつあるので,学会の場でも同様に皆「さん」付けが良いと思う。(中堅) ・敬意を表するときには「教授」、「博士」などを使うほうが道理があるように思います。それ以外の状況では「先生」と「さん」の区別は昔からの形式の残骸かと感じています。(シニア) ・師弟関係がある場合は問題が無いと思います。(若手) ・止めたい、とまでは思わないが、違和感はあります。(中堅) ・「さん」で呼び合うことを推奨してほしいが,強制はしないほうがよい(中堅) ・全員「さん」呼びにしたほうがよい(中堅) ・全て、「さん」が良い ・“さん”で良い ・本当は尊敬を込めて先生と言いたいのですが,わからない場合にどのように言っていいものか判断に困ることがあります.(中堅) ・相手に真に敬意を持って呼ぶのであれば、道理があると思いますが。(中堅) ・先生とは本来個人的な繋がりに基づくもの。公式の場ではさん若しくは肩書き(教授等)で呼ぶのが良い。(シニア) ・お互いを先生と呼び合うのは、肌にあわない(中堅) ・全員さんづけがよい(シニア) ・特に違和感があるわけではないが、企業では肩書き名で呼ぶことが少なくなっており、確かに名前にさん付けで読んだ方が時代の流れかもしれません。(シニア) ・企業定年後、大学に勤めているだけでも、先生と呼ばれ、違和感を感じている。(シニア) ・区別するのに、神経を使い疲れる。(シニア) ・学校以外の人でも先生に当たる人はいます。でも外見では判断できないので、全て「さん」で良いと思います。(中堅) ・別にルールで定める話ではないと思いますが、生徒に対しても「先生」と呼んでいるのであれば、違和感を感じます。ただ教職についておられる方に対して「先生」は当然だと思います。道理的な範疇で実施したほうがよいのでは。話の趣旨がいまいち、理解しきれていませんが。(中堅) ・恩師を先生と呼んでいます。(シニア) ・企業内では職位(社長、部長、課長等)で呼ばず、「さん」で呼び合うことを徹底しています。(シニア) ・先生には医者、学者、政治家もいる。さんで統一するほうがベター(シニア) ・本当に尊敬できる学校の先生には先生と呼びたいが、昨今、学者として人間として本当に尊敬できる学校の先生は減ってきているのではないかと思う。このような方達を先生と呼ぶには違和感がある。(若手) ・個人的な会話で「先生」を付けるのはもちろん構わないと思いますが、座長が講演の発表者を紹介する際に、わざわざ「先生」と「さん」を使い分けるのには違和感がある。自分が座長の時は、全員「さん」にしている。(中堅) ■3択回答が不明の方々のコメント文 ・「さん」一本で如何か? ・教えてもらう人を先生と呼べばよいのではないでしょうか。 ・「さん」と学会で呼ぶことには賛成だが、場所(国の委員会等)によっては慣習的に「先生」と呼ばないといけない場合もあり、使い分けるのが面倒とも思われる。学会だけでなく社会全体の変革が必要と思う。 ★以上★ |