2015年度年次大会熱工学部門報告

第92期熱工学部門年次大会委員会
委員長 田部 豊(北海道大学)
 幹事 鈴木研悟(北海道大学)

 日本機械学会2015年度年次大会が9月13日(日)〜16日(水)に亘り,「Be Ambitious! 〜機械工学の新たな挑戦〜」をキャッチフレーズに北海道大学札幌キャンパスで開催されました.まず4日間の会期の初日には,例年と同様に市民開放行事が行われ,種々のフォーラム企画に多くの方に参加して頂きました.
 熱工学部門に関連した学術講演では,6つのセッションからなる「熱工学一般セッション」において,32件の講演が行われました.講演内容毎の内訳は,伝熱関連:24件,燃焼関連:8件であります.また,年次大会の大きな特色である「部門横断セッション」も,以下の通り数多く実施されました.

 オーガナイズドセッション(7件,講演数合計:92)
 ・低炭素社会を支える超並列シミュレーション技術(計算力学,材料力学,熱工学部門)
      セッション数:1,講演数:4
 ・流れの高次元化可視化に向けて(流体工学部門,動力エネルギーシステム部門,熱工学部門)
      セッション数:2,講演数:10
 ・マイクロ・ナノスケールの熱流体現象(流体工学部門,熱工学部門,マイクロ・ナノ工学部門)
      セッション数:3,講演数:19
 ・乱流における運動量,熱,物質の輸送現象(流体工学部門,熱工学部門)
      セッション数:4,講演数:17
 ・燃料電池・二次電池とマイクロ・ナノ現象(流体工学部門,熱工学部門,計算力学部門,
      動力エネルギーシステム部門,材料力学部門,マイクロ・ナノ工学部門)
      セッション数:2,講演数:10
 ・電子情報機器、電子デバイスの強度・信頼性評価と熱制御(熱工学部門,材料力学部門,計算力学部門)
      セッション数:2,講演数:10
 ・医工学テクノロジーによる医療福祉機器開発(医工学テクノロジー推進会議,機械力学・計測制御部門
      バイオエンジニアリング部門,情報・知能・精密機器部門,計算力学部門,ロボティクス・メカトロニクス部門,
      流体工学部門,材料力学部門,熱工学部門,マイクロ・ナノ工学部門,機素潤滑設計部門)
      セッション数:4,講演数:22

 先端技術フォーラム(1件)
 ・産学連携への期待(計算力学部門,流体工学部門,熱工学部門,動力エネルギーシステム部門,
      機械力学・計測制御部門,ロボティクス・メカトロニクス部門)

 熱工学部門では,例年通り熱工学部門に関連するご講演に対して「講演論文表彰」と「若手優秀講演フェロー賞」の審査を評価フォームによる採点により行いました.審査を行う際に,多くの先生方にご協力をお願い致しました.この場を借りまして御礼申し上げます.
 部門同好会は,熱工学部門単独で14日夕方に札幌駅近くの居酒屋で開催されました.19名の参加を頂きました.本務のためご欠席となった部門長の高松洋先生に代り,元部門長の高田保之先生から開会のご挨拶,元機械学会長の佐藤順一氏から乾杯の音頭,最後に元部門長の近久武美先生から閉会の言葉を頂戴し,くつろいだ雰囲気の中,大変盛況でありました.
 最後になりましたが,今年度の年次大会の企画・運営にご尽力いただきましたオーガナイザー,講演者,座長の皆様に厚く御礼申し上げます.2016年度に福岡で開催される次回の年次大会と部門同好会では,さらに多くの皆様のご参加を賜り,研究交流と親睦を深めて頂けますよう祈念致します.