2014年度年次大会熱工学部門報告 |
第91期熱工学部門年次大会実行委員会
委員長 小林 佳弘(東京電機大学)
幹事 小林 健一(明治大学)
日本機械学会2014年度年次大会が9月7日(日)〜10日(水)に亘り,「持続可能な日本の技術を支える産官学の連携」−今,求められている,産学人材交流と人材育成とは?−をキャッチフレーズに東京電機大学千住キャンパスで開催されました.まず4日間の会期の初日には,例年と同様に市民開放行事が行われ,ロボコンや種々のフォーラム等の企画に小中学生を含めて多くの方に参加して頂きました.
熱工学部門に関連した学術講演では,「熱工学一般セッション」において,17件の講演が行われました.講演内容毎の内訳は,伝熱関連:11件,燃焼関連:6件であります.また,年次大会の大きな特色である「部門横断セッション」も,以下の通り数多く実施(6件のオーガナイズドセッション企画,合計80件)され,他部門の研究者を交えた活発な討論が行われました.
・電子情報機器・半導体デバイス・電子部品の冷却技術(流体工学部門,動力エネルギーシステム部門,熱工学部門),セッション数:2,講演数:10
・流れの高次元化可視化に向けて(流体工学部門,動力エネルギーシステム部門,熱工学部門),セッション数:3,講演数:14
・マイクロ・ナノスケールの熱流体現象(流体工学部門,熱工学部門,マイクロ・ナノ工学部門),セッション数:4,講演数:20
・乱流における運動量,熱,物質の輸送現象(流体工学部門,熱工学部門),セッション数:3,講演数:16
・燃料電池・二次電池とマイクロ・ナノ現象(熱工学部門,流体工学部門,計算力学部門,動力・エネルギー部門,材料力学部門,マイクロ・ナノ工学部門),セッション数:2,講演数:11
・医工学テクノロジーによる医療福祉機器開発(医工学テクノロジー推進会議,機械力学・計測制御部門,流体工学部門,計算力学部門,バイオエンジニアリング部門,ロボティクス・メカトロニクス部門,情報・知能・精密機器部門,材料力学部門,熱工学部門),セッション数:2,講演数:14
熱工学部門では,例年通り熱工学部門に係る一般セッションおよび部門横断セッションに対して「講演論文表彰」と「若手優秀講演フェロー賞」の審査を評価フォームによる採点により行いました.審査を行う際に,多くの先生方にご協力をお願い致しました.この場を借りまして御礼申し上げます.
部門同好会は,計算力学,流体工学,動力エネルギーシステム各部門とともに4部門合同で8日夕方に東京電機大学生協で開催されました.当日は各部門の代表者からのご挨拶を頂き,大変盛況でありました.
最後になりましたが,今年度の年次大会の企画・運営にご尽力いただきましたオーガナイザー,講演者,座長の皆様に厚く御礼申し上げます.2015年度に北海道で開催される次回の年次大会と部門同好会では,さらに多くの皆様のご参加を賜り,研究交流と親睦を深めて頂けますよう祈念致します.