2013年度年次大会熱工学部門報告 |
第90期熱工学部門年次大会実行委員会
委員長 堀部 明彦(岡山大学)
幹事 春木 直人(岡山大学)
日本機械学会2013年度年次大会が9月8日(日)〜11日(水)に亘り,
「メカニカルイノベーションによる新エネルギー社会の実現」をキャッチフレーズに岡山大学津島キャンパスで開催されました.
まず4日間の会期の初日には,例年と同様に市民開放行事が行われ,ロボコン,次世代モビリティ等の企画に小中学生を含めて多くの方に参加して頂きました.
熱工学部門に関連した学術講演では,6つのセッションからなる「熱工学一般セッション」において,37件の講演が行われました.
講演内容毎の内訳は,エネルギー利用等:6件,沸騰・物質移動:6件,対流熱伝達:6件,固液相変化:6件,ふく射・燃焼:13件であります.
また,年次大会の大きな特色である「部門横断セッション」も,以下の通り数多く実施されました.
・次世代スパコン「京」が拓くシミュレーションの新時代(計算力学部門,流体工学部門,バイオエンジニアリング部門,熱工学部門),セッション数:2,講演数:8
・電子情報機器、電子デバイスの強度・信頼性評価と熱制御(計算力学部門,熱工学部門,材料力学部門),セッション数:3,講演数:14
・生体・生物における流れと熱・物質移動(バイオエンジニアリング部門,流体工学部門,熱工学部門),セッション数:3,講演数:14
・省・創エネルギー材料システムのマルチフィジックス現象評価と力学設計(材料力学部門,計算力学部門,熱工学部門,マイクロ・ナノ工学部門,機械材料・材料加工部門),セッション数:3,講演数:14
・マイクロ・ナノスケールの熱流体現象(流体工学部門,熱工学部門,マイクロ・ナノ工学部門),セッション数:4,講演数:20
・乱流における運動量,熱,物質の輸送現象(流体工学部門,熱工学部門),セッション数:4,講演数:22
・燃料電池・二次電池におけるナノ・マイクロ現象とマクロ性能(熱工学部門,流体工学部門,計算力学部門,動力エネルギーシステム部門,材料力学部門,マイクロ・ナノ工学部門),セッション数:5,講演数:25
今回の年次大会のプログラムでは,熱工学部門に関連したセッションが1日目と2日目に配置されたため,同一の時間帯にて複数のセッションが同時進行となりました.
また,各講演室や総合受付が全国有数の広さである岡山大学津島キャンパス内に点在したため,今年の猛暑の名残がある中,移動が若干のご足労となりましたことをお詫び致します.
熱工学部門では,例年通り「講演論文表彰」と「若手優秀講演フェロー賞」の審査を行い,多くの先生方にご協力をお願い致しました.この場を借りまして御礼申し上げます.
部門同好会は,計算力学,流体工学,動力エネルギーシステム,バイオエンジニアリング各部門とともに5部門合同で1日目夕方に岡山大学生協で開催されました.
当日は全体で約100名ものご参加を頂き,学会会長の矢部彰先生も熱工学部門としてのご出席をいただきました.
会では各部門長の先生よりの挨拶と乾杯を皮切りに懇親に移り,皆様親交を深められていました.
最後になりましたが,今年度の年次大会の企画・運営にご尽力いただきましたオーガナイザー,講演者,座長の皆様に厚く御礼申し上げます.
2014年度に東京で開催される次回の年次大会と部門同好会では,さらに多くの皆様のご参加を賜り,研究交流と親睦を深めて頂けますよう祈念致します.