2004年度ロボメカ部門表彰について
第82期表彰委員長 小菅 一弘(東北大学)
当部門には,ロボティクス・メカトロニクス分野の活性化をはかる一環として,日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門賞と部門一般表彰が設けられています.
1. 部門賞
部門賞は,功績・業績を対象とする賞であり,その内容により,次の3賞が置かれています.
(1) 部門功績賞:
ロボティクス・メカトロニクスの分野で,研究,教育,学会活動の面で多大の影響を及ぼし,国際的評価が高く,かつ有力な著書,論文などを著している個人または団体(法主体)に贈る.
(2) 部門学術業績賞:
ロボティクス・メカトロニクスの分野で萌芽的あるいは発展性のある学術業績を挙げた個人または団体(法主体)に贈る.
(3) 部門技術業績賞:
ロボティクス・メカトロニクスの分野で萌芽的あるいは発展性のある技術開発面での業績を挙げた個人または団体(法主体)に贈る.
2. 部門一般表彰
部門一般表彰は,成果・貢献を対象とする表彰であり,その内容により,次の4種類が置かれています.
(1) ROBOMEC表彰:
当該年度のロボティクス・メカトロニクス部門が主催および共催する講演会・シンポジウムなどにおいて,研究内容に対して高い評価を得た著者全員に対して行う(共催の場合には,本部門が財務に責任を持つ場合のみを対象とする).
(2) ベストプレゼンテーション表彰:
当該年度のロボティクス・メカトロニクス講演会において,プレゼンテーション面に対して高い評価を得た個人に対して行う.
(3) 部門貢献表彰:
部門への著しい貢献が認められる個人,または団体に対して行う.
(4)
その他,当該年度のロボティクス・メカトロニクス部門主催講演会・シンポジウムなどにおいて,当該実行委員会から申請のあった場合,部門長の認証を得た表彰を設けることができる.
3. 選考結果の発表と表彰
選考結果は,来る6月9日〜11日に,神戸国際会議場において開催されるROBOMEC2005において発表し,表彰します.
表彰委員各位には,年末年始のお忙しい中,短期間での多数の論文審査など,多大なご協力をいただきました.この場を借りて厚くお礼申し上げます.
4. 第82期(2004年度)部門賞贈賞者
功績賞
油田 信一(筑波大学)
主に移動ロボットの面で先駆的な 業績.教育と,国際活動.
則次 俊郎(岡山大学)
ソフトアクチュエーションに関する一連の業績.部門に対する部門長としての貢献.
学術業績賞
田所 諭(東北大学)
防災ロボットにおける先駆的研究と,研究開発環境の構築・運営.
比留川 博久(産業技術総合研究所)
人間型ロボットの開発.特に国家プロジェクトの実務上のリーダとして技術取りまとめ.
技術業績賞
富士重工業株式会社 クリーン事業部
オフィス清掃ロボットの商品化.現状の技術で実行可能な条件を整理し,ビジネスとして成功させた.
5. 第82期(2004年度)部門一般表彰贈賞者
ROBOMEC表彰
佐野 明人,望山 洋,武居 直行,菊植 亮,恒川 国大,藤本 英雄(名古屋工業大学)
触覚コンタクトレンズ −基本コンセプト−(ROBOMEC2004)
川野 洋,安藤 英由樹(日本電信電話株式会社)
圧電アクチュエータによる刻印なしねじ回しの開発(ROBOMEC2004)
金子 真,Jeong Hie-Yong,東森 充,石井 抱(広島大学),並木 明夫,石川 正俊(東京大学)
高速4本指ハンドシステムの開発(ROBOMEC2004)
王 志東,平田 泰久,小菅 一弘(東北大学)
Cagingを用いた物体の搬送のための複数ロボットのフォーメーション制御の提案(ROBOMEC2004)
藤本 勲,山田 陽滋(豊田工業大学),前野 隆司(慶応大学),森園 哲也(豊田工業大学),梅谷 陽二((有)知能システム研究所)
静摩擦覚ディスプレイのための触ミラーの研究(第9回ロボティクスシンポジア)
ベストプレゼンテーション表彰
池田 誠一(名古屋大学)
脳血管手術シミュレータのフロンティア技術への挑戦(第2報,脳血管周囲軟組織構造のin vitroモデル化と力学的特性の再現)
山下 淳(静岡大学)
打音検査における画像処理と音響処理の融合
山野辺 夏樹(東京大学)
クラッチ嵌合作業におけるサイクルタイム短縮のためのダンピング制御パラメータ設計
山田 宗男(名古屋電機工業(株))
車載型路面状態検出アルゴリズム
加藤 晋(産業技術総合研究所)
車両位置とドライバ挙動に基づくドライバ適応型運転支援システム(ドライビングシミュレータと実車による実験)
部門貢献表彰
横井 一仁(産業技術総合研究所)
第9回ロボティクス・シンポジア実行委員長
大道 武生(名城大学)
ロボティクス・メカトロニクス講演会'04(ROBOMEC2004)実行委員長
藤江 正克(早稲田大学)
第3回福祉工学シンポジウム実行委員長
Copyright(C) 2005 日本機械学会ロボメカ部門
Last Update : 2005/05/13
掲示責任者 : 日本機械学会ロボメカ部門広報委員会