【行事レポート】特別講演会「工場・物流の未来を拓くIoTの可能性と展開」

No.22-12 特別講演会「工場・物流の未来を拓くIoTの可能性と展開」

2022年3月8日に、生産システム部門(MSD)研究発表講演会2022/情報・知能・精密機器部門(IIPD)講演会2022と同時開催の形で、「工場・物流の未来を拓くIoTの可能性と展開」と題する特別講演会が、オンラインで開催された。工場や物流現場におけるIoTやDX等の適用事例や開発事例を通し、将来を展望することを狙いとして、下記演題で各講師にご講演いただいた。

  1. 「物流における自動化・ロボット化の課題とイノベーションセンターの取組み」則竹茂年氏(鴻池運輸株式会社)
  2. 「JFEスチールにおけるDXの取組みと自動化開発事例」飯塚幸理氏・小林正樹氏(JFEスチール株式会社)
  3. 「デジタルツイン・クラウドシフトなど生産システムの技術トレンドと開発事例」野中洋一氏(株式会社 日立製作所)

現状課題から、人と機械のあるべき姿に至るまで、工場・物流の将来を展望する上でいずれも非常に示唆に富む内容であり、多くの質問が寄せられ、活気ある講演会となった。オンライン参加者は71名であり、内訳は、企業関係者39名(55%)、大学/高専関係者・学生23名(32%)、国研関係者1名(1.4%)、個人・その他8名(11%)であった。また、本講演会は、MSD研究発表講演会2022/IIPD講演会2022参加登録者、および学生は参加無料とし、本講演会にのみご参加の方は有料とした。事前登録で参加費を支払われた方は21名(内出席者17名(参加者の24%))であった。

「できるだけ動画を多く用いたわかりやすい講演」も本講演会の特徴であった。言葉だけではなかなか伝え難い課題や考え方の理解を助けるために、動画の活用が非常に強力な手段であることを改めて認識した。講師の皆様には、資料準備や事前打合せ等も含め、大変多くのご負担をおかけしたことについてお詫び申し上げるとともに、全面的なご協力を賜り、心より感謝いたします。また、活発な議論で講演会を盛り上げていただいた参加者の皆様、MCをお引き受けいただいた名古屋大学・樋野先生、そして、今回の企画を支えていただいた部門関係者・学会事務局の皆様に心より御礼申し上げます。

三田尾 眞司(㈱豊田中央研究所)