【行事レポート】日本機械学会 2022年度 年次大会

No.22-1 日本機械学会 2022年度 年次大会報告(生産システム部門関連)

2022年9月9日~14日に,富山大学五福キャンパスにおいて,日本機械学会 2022年度年次大会が開催されました.新型コロナウイルスの感染拡大防止のため懇親会は中止となりましたが,3年ぶりとなる対面形式での実施となりました.

オーガナイズドセッションは部門単独を2つ,生産加工・工作機械部門との合同で1つ,交通・物流部門を筆頭部門とする14部門との合同で1つ企画し,以下の10件の講演が行われました.

生産システムの新展開(応用・実践)

  1. 金属ワイヤと形状記憶高分子とのコンポジットを含む複数材料AMによるメカトロニックデバイスの一体製作
  2. 双腕ロボットによるアデティブマニュファクチャリングのための造形パスと初期位置姿勢探索
  3. 製造現場における生産計画最適化の多目的探索性能に関する研究
  4. 部品の用途変換を考慮した循環型サプライチェーンモデルの構築

生産システムの新展開(基礎・理論)

  1. 環境試験器における温湿度制御手法の検討
  2. 電磁石を用いた非接触搬送における鉛直方向の搬送性能向上の検討
  3. ラストマイル配送におけるオープン型宅配ボックスの最適配置に関する研究
  4. 機械学習と数理計画を融合させたジョブショップスケジューリング法の改良
  5. *双ロール法で鋳造したアルミニウム合金板のインライン熱間圧延のためのモデル実験
  6. *パワー半導体産業における競争優位要因の分析-アーキテクチャ論の視点から-

* はポスター発表

また,一般開放行事として,「Beyond the paradigm of Industry4.0 and Society5.0 Part2 ~Japan-German Symposium on IoT Design, Systems and Applications2022~」も設計工学・システム部門,計算力学部門,生産システム部門の合同企画として実施されました.

3年ぶりの対面開催ということで,オンライン形式とは異なる熱を感じられる講演・質疑応答となったとともに,セッション前後に至る所で活発に情報交換が行われる様子も見られました.

最後になりましたが,講演者ならびに参加者,セッションオーガナイザ,実行委員,関係各位に感謝申し上げます.次回の年次大会も引き続きご協力をよろしくお願いいたします.

橋本 洋平 (金沢大学)