「生産シミュレーションを活用する生産システムデジタル設計スキル標準V1.0」の公開について

「生産シミュレーションを活用する生産システムデジタル設計スキル標準V1.0」の公開について

2017年12月11日公開
一般社団法人 日本機械学会生産システム部門
生産システムシミュレーションを活用する生産システム設計スキル評価検討小委員会

背景と概要

近年、IoT等を活用するデジタル時代の新しい生産システム形態への展開が期待されていますが、そのなかでは従来に増して生産システム設計の重要性が高まっています。
ところが、生産システム設計に関する教育は企業毎に人材育成プログラムは存在するものの、多くは個々の企業の固有技術や方式に依存しており、業界横断的な人材育成スキルの基準は構築されていないのが現状です。特に従来の人材教育は現場カイゼン型の活動が中心に考えられたものであり、今後、重要となる生産システムシミュレーションを活用する生産システム設計人材教育には十分に対応できていないと考えられます。このような状況の中、各企業の枠組みを超えた公的なデジタル人材育成の必要性が認識されつつあり、生産システム設計領域での早急な人材育成スキルの基準化が期待されています。
これらに対応するため、日本機械学会では「生産システム部門生産システム設計スキル評価小委員会」を設置し、生産システムシミュレーションを活用する生産システム設計に関するデジタル人材育成を進めるための業界横断的な基準として「生産シミュレーションによる生産システムデジタル設計スキル標準V1.0」を策定いたしました。
ここでのスキル体系は生産システムシミュレーションを利用して生産システム設計を行う場合に必要な様々な専門分野、人材が担う業務、習得するスキル・知識について取りまとめられておりますので、生産システムシミュレーションを活用して生産システム設計を実施する場合のスキル要件の参考や人材育成カリキュラムの企画作成等にお役立ていただけます。

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「生産シミュレーションを活用する生産システムデジタル設計スキル標準V1.0」

参考

生産システムシミュレーションを活用する生産システム設計スキル評価検討小委員会概要

設置期間 2017年 9月 ~  2019年 3月 末
委員構成 主査1名,幹事2名、委員の15名程度

IoT等を活用するデジタル時代の新しい生産システム形態へ展開していくなか、従来に増して生産システム設計の重要性が高まっている。
生産システム設計業務においては、各社毎の人材育成プログラムは存在するものの、各社の固有技術や方式に依存しており、業界横断的な人材育成スキルの基準は構築されていない。特に、デジタル時代において、従来の人材教育は現場カイゼン型の活動で、今からの生産システムシミュレーションを活用する生産システム設計人材教育には対応できていない。
一方、公的なデジタル人材育成の必要性も認識されているので、当該領域での早急な基準化が期待されている。
このため、学会として生産システムシミュレーションを活用する生産システム設計に関するデジタル人材育成を進めるための基準としてのスキル評価の考え方を策定し、世の中に示すことは責務であると考えており、本小委員会を設置して、スキル評価の在り方を示す活動を行おうとするものである。

主査 日比野 浩典 東京理科大学
幹事 則竹 茂年 ㈱豊田中央研究所
幹事 中村 昌弘 ㈱レクサー・リサーチ
委員 貝原 俊也 神戸大学
委員 綛 宜史 伊藤忠テクノソリューションズ㈱
委員 近藤伸亮 (国研)産業技術総合研究所
委員 指尾健太郎 ㈱構造計画研究所
委員 澁谷宗隆 日産自動車㈱
委員 中野 冠 慶應義塾大学
委員 中野 信一 川崎重工㈱
委員 野中 洋一 ㈱日立製作所
委員 槇原 正 パナソニック㈱
委員 森 健一郎 オムロン㈱
委員 渡邉一衛 成蹊大学名誉教授
(委員は名前順)