第75期通常総会講演会を東京工業大学で開催します

第1技術委員会委員長 岸本 喜久雄(東京工業大学)

 100周年を迎えました日本機械学会の第75期の掉尾を飾る通常総会を東京工業大学で開催できますことは、大変光栄に存じます。会期は1998年3月31日(火)から4月3日(金)にかけての4日間です。折り良く、桜の開花の時期に重なれば、本学の最も美しい季節をご覧頂けると思います。とは申しましても、校舎の方は、ようやく建て替えが進んでいる状況で、残念ながら材料力学部門の講演室は古い方の校舎の講義室が割り当てられることとなってしまいました。皆様からはご不満の声が聞こえてきそうですが、ご容赦をお願いいたします。本総会の申し込み講演総数は、過去最高の1300件にのぼりました。そのなかで材料力学部門関係の講演数は他の部門の追従を許さない335件となっております。第1技術委員会としては、プログラム編成などでうれしい悲鳴をあげております。皆様方のご協力に感謝申し上げます。ちなみに第2位の部門は流体工学部門で175件でした。そのような関係から、講演室がまとまって確保できる旧校舎の割り当てとなってしまいましたが、講演内容や活発な討論で校舎の貧弱さをカバーしていただければとお願いいたします。
 さて、本学は、東急目蒲線あるいは大井町線の大岡山駅前に位置しております。昨年夏より大岡山駅はすべて地下駅化されておりますので、ご注意下さい。受付は正門すぐ横の百年記念館1階となっております。地下には、本学の展示室となっておりますので、時間がありましたらそちらもご覧ください。
 講演会では、材料力学部門としては、2件の基調講演、1件の先端技術フォーラム、3件のワークショップ、4件のジョイントセッション、11件のオーガナイズドセッションを企画しております。詳細は学会誌の会告をご参照ください。企画にご協力くださいました皆様には、改めて御礼申し上げます。
 4月2日(木)には、百年記念館フェライト会議室で、材料力学部門の特別行事を予定しております。以下にその内容を簡単に紹介します。どうぞご参加下さい。

1)9:00〜12:00 ワークショップ
「応力解析の100年の歩みを振り返って−21世紀に向けて」
・「破壊力学と30年」宮本博(東京大学名誉教授)
・「時間および温度に依存する応力とひずみ解析の実験力学的手法(光粘弾性法)に関する私の研究とその周辺」国尾武(金沢工業大学、慶應義塾大学名誉教授)
・「平板と殻の弾性問題に関する私の研究(計算機とともに40年)」浜田実(徳島工業短期大学、大阪大学名誉教授)
・「20世紀における弾性論の歩みと私の研究」中原一郎(東京工業大学名誉教授)
・「応力場の等価性に基づく、体積力法および強度パラメータの開発」西谷弘信(九州産業大学、九州大学名誉教授)

2)13:00〜14:00 基調講演
「レーザひずみ計測と先進材料の強度評価」 小倉敬二(大阪大学)

3)14:00〜16:00 材料力学部門賞受賞記念講演
・「構造信頼性の直観的把握」 岡村弘之(東京理科大学)
・「Crack or Defect -- from kilometer to micron」 阿部博之(東北大学)
・「Plane Air Bending as a New Computer Aided Metal Forming Method」H. Lippmann (ミュンヘン工科大学)

4)16:00〜17:00 部門賞贈賞式

5)17:30〜19:30 材料力学部門同好会(会費5000円)
 それでは、大岡山で皆様方にお会いできることを楽しみにしております。


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