平成9年度材料力学部門賞推薦のお願い

第75期部門長 田中啓介(名古屋大学)
第5技術委員会委員長 本間恭二(電気通信大学)

 材料力学部門の活性化と材料力学分野における研究・開発の発展を図るため、材料力学部門賞(功績賞、業績賞その他の賞)が設けられていることをご存じない方が多いかもしれません。この部門賞は、材料力学に関連する学術、技術、教育、出版、国際交流などの各分野における業績を通して、我が国の機械工学・工業の発展に寄与し、その功績が顕著である個人へ贈られるものです。1990年(平成2年)の第1回から1996年(平成8年)の第7回までに、功績賞17名、業績賞6名、その他(貢献賞、記念賞、優秀講演賞など)6名の合わせて29名(外国人5名を含む)が受賞されています。
 今日の強度信頼性の高い最適構造設計の指針として、材料力学という学問の果たした役割を考えたとき、これまでの受賞者が材料力学の研究を通して学問体系の構築・整備ならびにその教育に顕著な足跡を残された大学関係者に偏る傾向にありました。しかし学問を実地に応用する技術を開発し、さらなる学問の発展を促したのは他でもない強度設計に直接携わった技術者の方々であったということを思い起こす必要があります。
 部門委員会では、部門賞の受賞対象者が学術方面に偏ることなく、広く材料力学を応用した技術を開発し、もって材料力学の発展に寄与されたと考えられる産業界の方を積極的に開拓したいと考えています。部門登録の皆様へは、適切と思われる方を是非ご推薦下さいますよう切にお願いする次第です。もちろん、研究所、大学や高専関係者の方の推薦も大いに歓迎いたします。
 本年度の推薦を1997年12月31日まで受付けますので、ご不明な点は部門長もしくは第5技術委員会委員長までお問い合わせ下さい。なお、ご推薦を戴いたものに対し、部門の第5技術委員会で慎重に審議し、その結果をさらに材料力学部門委員会で審議して、授賞を決定致します。授賞式は材料力学部門講演会または通常総会の会期中に行います。


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