日大生産工で第73期通常総会講演会開催!!

第1技術委員会委員長 邉 吾一(日本大学)

 第73期通常総会講演会が開催される日本大学生産工学部は、日本大学理工系の3学部の中で最も新しい学部であり、前身となる工学部(現理工学部)工業経営学科が設置されたのが昭和27年で、今年は44周年を迎えます。日本大学としては,平成元年に創立100周年を迎えましたが、今年の2月に100周年記念の2期工事が終了し、本講演会は新講堂〈31号館)のコケラ落しとして、開催されることになります。
 生産工学部のキャンパスのある習志野地域は、かつては陸軍騎兵第14連隊、戦車第2連隊等々が占有し、戦前は軍関係者で相当賑わったとのことです。東京駅から電車で30分の近さで、最近は東京のベッドタウンとして、幕張メッセや東京ディズニーランドにも近く、住宅街と商業地の調和を取りながら発展しています。
 学会創立100周年を来年に控え、今年の通常総会は多くの方々の協力を得て、多彩な行事を組むことができ、昨年の場合よりも講演件数が全体で20%増加しました。(全体で1308件)。また、従来は講演会3日の会期とは別に総会や特別講演等を行っていましたが、今年は理事会の意向で講演会期中にこれらを組み込んだ関係で講演会としては2.5日しか取れず、講演室を増やして対応しました。多くの会員の多様な要求に合わせて、特別講演は「科学技術創造立国へ向けて」(平石次郎工業技術院長)1件、カリフォルニア大学のY.C.Fung教授の招待講演、29件の基調講演、13件の先端技術フォーラム、19件のワークショップ等が行われます。さらに、4月2日と4日に市民フォーラムも併設されています。以下に材力部門の企画、行事等を紹介しますが、材力部門の講演件数は特定セッション222件、一般講演60件の合計282件で、全部門中の最多となりました。

1.基調講演

(1)材料強度評価におけるミクロとマクロー原子モデルを用いる解析が明らかにするもの一<21室4月3日14:20〜>北川 浩(大阪大学)(2)疲労強度に及ぼす欠陥と介在物の影響の定量化と材料の品質管理への応用<21室4月4日13:30〜>村上敬宜(九州大学)(3)Recent Advances in Experimental/Computational Mechanics of Composite Materials<13室4月2日14:40〜>Isao Kimpara(Univ.of Tokyo)

3.先端技術フォーラム

(1)21世紀期待の多機能特性発現CMCの開発<20室4月2日9:30〜11:30>(2)傾斜機能材料(FGM)の現状と展望<19室4月4日9:15〜11:30>

4.ワークショップ

(1)ガスタービン材料の耐損傷・耐環境評価の関連<19室4月2日14:40〜17:10>(2)表面・界面の創成技術と特性評価<22室4月3日9:30〜12:00>

5.新技術開発レポート

材力関連測定技術の最前線<14室4月3日13:00〜15:00>

6.オーガナイズドセッション(材力部門単独と幹事の0Sのみ)

(1)多軸・混合モード下の破壊力学(15件)(2)耐環境性の計測・評価(16件)(3)エネルギー機器材料の高温強度(20件)(4)超耐熱材料(26件)(5)材料・構造物の欠陥、損傷検出技術と強度・機能信頼性評価(69件)(6)高サイクル長寿命疲労強度と疲労設計(22件)(7)表面・界面の力学特性評価(21件)(8)原子/分子モデルを用いる材料の力学特性評価(11件)(9)スマートコンポジットシステム(22件)(10)Recent Progress in Composite Materials(23件)(11)Experimental Mechanics in Material and strength Evaluation(13件)。

7.部門同好会

会員相互の懇親を深めるために、4月2日(火)午後6時から8時まで、24号館地下教職員食堂で行います。(会費4000円)
多くの行事や企画・講演等に参加され、第73期通常総会講演会が、皆様にとって有益であり、幅広い交流の場となることを願っています。

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