日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第11号

東海道新幹線0系電動客車

 1964(昭和39)年10月1日、東海道新幹線が開通した。日本では1872(明治5)年の開業以来、軌間を1,067mmとして鉄道建設を進めてきたが、東海道新幹線は輸送力の増強のため別線で建設し、標準軌(1,435mm)を採用することで、高速での安定走行を実現した。また、新たな信号システムの開発や踏切をなくすなど、従来の鉄道技術を一新するものであった。
 0系新幹線電車の最高速度は当時の粘着鉄道の限界とされた210km/hで、「SHINKANSEN」という言葉が世界的に通用するほど注目をあつめ、鉄道高速化のさきがけとなった。
 新幹線はその後も全国に路線を延ばし、「安全、高速、大量輸送」運転につとめ、日本の基幹交通として大きな影響と役割を果たしている。
 京都鉄道博物館で保存展示されている0系新幹線電車4両は各形式の1号車で、1978(昭和53)年3月の引退までに約600万キロメートルを走行している。

《写真提供:西日本旅客鉄道株式会社》

公 開

京都鉄道博物館

開館時間:
10:00~17:00 *入館は16:30 まで
利用料:
一般1,200円 大学生・高校生1,000円
中学生・小学生500円 幼児(3歳以上)200円
利用できない日:
毎週水曜日(祝日は開館)・年末年始
住  所:
〒600-8835 
京都市下京区観喜寺町
電話番号:
0570-080-462[ナビダイヤル]
HPアドレス:
http://www.kyotorailwaymuseum.jp
交通機関:
嵯峨野線「梅小路京都西駅」より徒歩2分

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